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古い路線価図を掲載しない国税庁の見解

2010年12月07日

国税庁が過去3年分より前の古い路線価図をホームページに掲載しない理由は、「利用者数、費用対効果等の観点から」であることがわかりました。

【要望事項】
路線価図は現在3年分が掲載されているが、5年分、できれば7年分の路線価図を掲載していただきたい。
【回答要旨】
過去3年分より前の路線価図については、利用者数、費用対効果等の観点から、ホームページに掲載していないと、国税庁から聞いている。
なお、各税務署では過去10年分の自署の路線価図の閲覧に応じているので、必要な場合には、こちらをご利用いただきたい。

» 『東京税理士会』平成22年12月1日号
第58回東京国税局との定例協議会 平成22年10月25日
(2)路線価図の掲載年分の拡充〔東京税理士会〕

費用の比較

路線価図を閲覧することの何をもって効果とするのかは計測が難しいですが、費用について相場と比較してみましょう。

1年分の路線価図のデータは、だいたい以下のとおりです。
正味サイズ 7.01GB
ディスク上のサイズ 7.40GB
ファイル数 20万

レンタルサーバーの値段

例えば、以下のレンタルサーバーは、月額500円で10GBの容量がありますから、1年分の路線価図を公開することができます。
» さくらのレンタルサーバ スタンダード|さくらインターネット

ハードディスクの値段

あるいは、専用サーバーで運用しているのでしたら、ハードディスク(HDD)を交換すれば、容量が増加します。

例えば、2TB(2000GB)のHDDが約1万円で売っています。
» AKIBA PC Hotline!

単純計算でHDD1台に、270年分の路線価図を収納できます。バックアップのためにもう1台用意しても、2万円です。

サーバー分割のすすめ

路線価図を作成するのには、大きな費用がかかるでしょうけれども、それをホームページ上に維持することには、ほとんど費用がかかりません。

利用者数とレンタルサーバーの費用は、比例しますから、利用者が少なければ、さらに費用が減ります。

国税庁の路線価図のレンタルサーバーは、必要以上に性能がよいオーバースペックなのでしょう。

年度ごとにサブドメインで分けて、年度ごとに別々のレンタルサーバーを使うことをおすすめいたします。最新年度は、利用者が多いので、高くて性能がいいサーバーにて運用し、古い年度は、利用者数が少ないので、安くて性能が悪いサーバーで運用することができます。こうすれば、費用対効果がつり合うでしょう。

どうかよろしくご検討ください。

コメント・トラックバック 1

  1. kyon 2012-03-24 23:39

    国税庁のサイトには、電子化されている過去の路線図を全て掲載してほしいと思います。
    常識的には、経費はネグリジブル・スモールですが、きっと、システムの開発・管理・運用を行っている企業から高い値段を吹っかけられているのでしょう。
    官庁側の無知に付け込んで、常識ではありえない無責任な設計がまかり通っているのは、年金記録の例を見れば明らかです。
    私は、近く具体的に検討が開始されるマイナンバーのシステムもこうした無責任な企業の食い物にされてしまい、そのツケは国民に廻ってくるという事態の生じるのを憂慮しています。

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